
格闘ゲームをするとき、攻撃を何も考えずに振っていませんか?
それでは勝てません。
この記事では、勝つための攻撃について説明していきさます。
具体的な練習方法も紹介しているので、ぜひチャレンジしてみましょう!
これは、全くの初心者が知識も経験も無い状態から勝てるようになる方法をレクチャーする講座です。
では一緒に強くなっていきましょう!
Contents
格闘ゲームの攻撃において主役は「通常攻撃」

格闘ゲームの攻撃において重要なのは、単発の「通常攻撃」です。
ボタンを押したらパンチとかキックするアレです。
格闘ゲームと言えば派手な「コンボ」や「崩し」などを連想しがちですよね。
攻撃を特定の順番で連続して当てることで高ダメージを叩きだすテクニックです。
ネット上では良く「A>B>C>波動拳」などのように書かれていますね。
攻撃をガードしている相手に対し、ガードの裏をかくテクニックです。
上段攻撃を出すと見せかけて、下段攻撃を出すというような行動を指します。
つまり、「コンボ」や「崩し」とは「攻撃が当たってからのテクニック」なんです。
練習する順序が逆なんですね。
まずは攻撃を当てる練習をして、それからコンボや崩しを覚えていくんです。
上級者でもこのことはあまり教えてくれません。
そして初心者はこの通常攻撃をおろそかにしがちです。
コンボばかり練習していて実践で使いものにならないという方をよく見かけます。
それは攻撃の練習をしていないから当たり前なんですね。
それでは、どういった練習をすれば良いのでしょうか。
一緒に見ていきましょう!
攻撃の基本は「自キャラの射程を把握すること」

格闘ゲームにおける攻撃の基本は、
何を押したら何が出て、どの距離でどの攻撃が当たるのか把握することです。
初心者の多くはこれができていないので勝てません。
具体的には次の2点です。
- 攻撃は外さないことを意識する
- 攻撃は先端当てできるようにする
この2つができるようになると、格ゲーにおける「差す」ができるようになります。
「差す」とは攻撃を相手に当てに行くということです。
簡単ですね!
では、具体的な詳細を見ながら実践してみましょう。
自分のキャラの攻撃を当てる
練習は何でもいいのですが、まずはトレーニングモード辺りの動かないNPC辺りでやりましょう。
まず、キャラのコマンド表を見て一通り出してみてください。
通常攻撃・特殊攻撃・必殺技、この辺りです。
通常攻撃 | ボタンを一つ押すだけで出る攻撃 |
---|---|
特殊攻撃 | →+Aなど、レバーを倒しながらボタンを押すだけで出る攻撃 |
必殺技 | ↓\→+Aなど、コマンドとボタンの組み合わせで出る攻撃 |
ゲームによって多少違いはあれど、だいたいこの3通りに分類されます。
ここで重要なのは連打しないということです。
ここで連打癖をつけてしまうとなかなか治りません。
今後、タイミングの把握など様々な場面で影響してくるのでここでしっかりと連打しない癖をつけておきましょう。
さて、全て出してみましたか?
では、次は全ての技をコマンド表を見ずに出せるようになってください。
ゆっくりで大丈夫です。
いっそ動くNPC相手の方が覚えやすいかもしれませんね。
それも出来ましたか?
では、全ての技を敵に当たるように出してください。
ちょっと難しいですか?
NPCは棒立ちで構いません。
距離がよく分からなければ、密着状態でも構いません。
動く相手に100%当てるのは上級者でも難しいのでやる必要はありません。
ここで重要なのは、「攻撃を外さない意識」です。
攻撃を当てるという意識を育ててください。
全ての攻撃を先端当てできるようにする
攻撃は当たるようになってきましたか?
では、
全ての技を射程のギリギリ、技が当たるギリギリ先端で出せるようにしてください。
たぶん、いきなりはできないと思います。
正直かなり難しい技術なので、少しずつ練習していく程度でも大丈夫です。
密着状態から1歩ずつ下がりながら攻撃を当てていき、ギリギリ当たる距離をつかんでいきましょう。
では、なぜこれらの練習が必要なのか。
次項でくわしく見ていきましょう。
攻撃を外さないということは隙を見せないということ
相手にガードされずに攻撃を当てるにはどうすれば良いでしょうか?
実は完全に無防備な状態があります。
それは、相手が攻撃をしているときです。
つまり、相手の攻撃がスカったときこそ、こちらの攻撃を当てる最大のチャンスとなります。
この行動を「差し返し」と言います。
前項で説明した、攻撃を「差す」に対して、その隙を「差し返す」という訳ですね。

お互いに差し込みを狙うこの攻防を「差し合い」と言います。
他にもさまざまな硬直に「差す」ことができますが、一番分かりやすいのが攻撃を外したさいの硬直です。
ここでちょっと考えてみてください。
対戦相手が攻撃を適当に空振ってばかりとします。
これはとても楽な相手です
そんな相手に対し、こちらは動く必要はありません。
相手の攻撃が外れるのを待ってから、それに差し返してあげればそれだけで勝ててしまうからです。
逆に、絶対に当ててくる相手は脅威です。
こちらの攻撃を当てるには相手のガードを崩すしかありませんし、こちらは攻撃を外せません。
相対的に、攻撃を練習すればガードも固くなり、相手にプレッシャーも与えられるのです。
ここで前項の「攻撃を外さない練習」が生きてくるという訳ですね。
攻撃の基本である「差す」と「差し返し」の練習になるわけです。
ちなみに、「差す」攻撃に対して、攻撃を「置く」という行動があります。
これはちょっと上級テクニックになるので別の項で説明します。
ろくに攻撃も当てられないのに「置く」を練習すると、「置く」と「ただの空振り」が混ざってしまうので注意してください。
ちなみに、この「差す」を極めると「置き」にも差し込めるようになります。
基礎を極めるとはこういうことです。
とてもかっこよくないですか?
攻撃は先端当てが基本
攻撃を当てられるようになったら、今度は射程を自由自在に操れるようにしましょう。
その一つが「先端当て」です。
ではこの「先端当て」、何が良いのでしょうか。
具体的には次のメリットがあります。
- 最大射程で攻撃できるようになる
- 反撃を受けづらくなる
1つ目の「最大射程で攻撃できるようになる」は分かりやすいですよね。
攻撃判定のある先端ギリギリを使いこなせるようになれば、近くでないと当てられない人より射程が長いと同義です。
では、2つ目の「反撃を受けづらくなる」はどうでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
攻撃の硬直差。「隙の大きい技」と「隙の少ない技」について
通常、格闘ゲームの攻撃は、次のような何もできない「硬直」が発生します。
- 攻撃を開始してから、自分が動けるようになるまでの時間
- 攻撃が相手に当たった時、相手が動けるようになるまでの時間
- 攻撃を相手にガードさせた時、相手が動けるようになるまでの時間
つまり、相手に攻撃をヒットまたはガードされた時、お互い動けない時間が発生します。
この時、相手の方が早く動ける場合、反撃を受けてしまいます。
こういった反撃を受けてしまいやすい攻撃を「隙が大きい攻撃」と呼びます。
逆に、自分の方が早く動けたり、自分が動けるようになる時間が早い攻撃を「隙が少ない攻撃」と呼びます。
こういった硬直時間の差を「硬直差」と呼びます。
そして、隙の大きい攻撃をガードされたとき、相手の反撃が確定してしまうことを「反確」と言います。
さて、先端当てはこの隙の大きい技を「隙の少ない技に変える」ことができるのです!
先端当ては「硬直差」を誤魔化しやすい
まずは下の画像を見てください。

左のAが「先端当て」です。
状況的には、AとB両方とも同じ技をガードされていますね。
ここから、相手がこちらの攻撃硬直に合わせて攻撃を振ってきたと想定します。
するとどうでしょうか。

同じ反撃でも、先端当てをしたAだけ反撃を受けていません。
先端当て後は遠すぎて、リーチの長い攻撃以外は当たらない状況になっているのがお分かりになると思います。
反撃できる攻撃手段が制限されてしまっているのですね。
そして、格闘ゲームは多くの場合「射程が短い攻撃ほど、ボタンを押してから攻撃判定が出るまでが早い」のです。
いわゆる「発生が早い」と言われる攻撃ですね。
先端当てをされると相手は射程が長く、発生が遅い攻撃を撃つしかなくなっているので、こちらのガードが間に合うようになります。
これこそが先端当ての2つ目の利点「反撃を受けづらくなる」ということです。
先端当ての本質は間合いのコントロール
先端当てができるということは、当然密着当ても自由にできるということです。
密着からしか繋がらないコンボなど、実践では位置を調整する必要がある場面が多々あります。
そういったとき、最大射程をまず練習しておくことで、少なくとも攻撃を外すということはありませんし、後は相手に近づくだけで射程をコントロール可能になります。
間合いをコントロールする練習の近道となるのがこの先端当てなのです。
攻撃の当てるための地上戦の考え方【高難易度】
上級者向けの難しいことを書いているので、ふわっと頭の片隅にいれておく程度で十分です。しかし、通常攻撃の当て方は最終的にここに行きつくことになります。
さて、ここまでは、通常攻撃の使い方を練習してきました。
しかし、実践においてはその攻撃を当てられないように動き回ったり、近づらせまいと攻撃を振って追い返してきます。
そんな相手に自身の攻撃を当て、相手の攻撃を避けるのが、地上戦です。
具体的な流れを説明していきます。
1 . 開幕の立ち合い
2 . 左側が攻撃を当てに向かっていく
3 . 右側が進んでくる相手を追い返すために攻撃を振る
見事に追い返しに成功しました。
攻撃は基本的に、待っている側の方が有利です。
なぜなら、待っている側は攻撃ボタンを押すという1動作で済みますが、攻撃を当てにいく側は、攻撃するために進む動作をやめたり、しゃがむ必要があったり、2動作以上必要になることが多く、待っている側に比べると一手遅いからです。
そこで、攻撃する側は、待っている側の攻撃を誘い出します。
4 . 進むと見せかけて急に下がって追い返す側のリーチ外に出る
そのまま進むと追い返す技に当たってしまうので、相手の攻撃範囲のギリギリまで入ってから下がります。
すると、相手はリーチ内に入ったので技を振りますが、攻撃が発生するまでの間にすでに範囲外になってしまっているので、攻撃がスカります。
これが攻撃を当てにいく側と、待つ側の攻防です。
次に、逃げる相手とそれを追いかける際の攻防を説明します。
5 . 逃げる相手を追いかける
逃げる理由は、相手の攻撃を外させて、その隙に攻撃を当てるためです。いわゆる差し返しですね。
SNSを見ていると「ガン逃げ」という言葉が出てきますが、逃げることは永久には続きません。なぜなら格ゲーには壁があるからです。後ろに下がり続ければ追い込まれてしまいますし、どこかで前に出なければなりません。
そこで攻防が発生するのです。
6 . 追いかけて攻撃を振るが、届かない
さて、相手は逃げているので、いつもの距離で攻撃を振っても当たりません。
では、どうするのか?
正解は「いつもより進んでから攻撃を振る」です。
基本的に、格ゲーは後ろに下がるより前に進む方が早いので、いつかは追いつきます。
これを踏み込みと言います。「踏み込み中足」とか言いますね。
後ろ下がりだけでなく、バックステップを読んで、よりダッシュで読み込んで攻撃を振る「バクステ読み」などもあります。
7 . 追いかけてくる相手に対し、急に立ち止まって攻撃を当てて追い返す
さて、追いかけてくる相手には対して、逃げる側がやることは、どこかで下がるのやめてを急に前に進んで攻撃を振ることです。
「急に前に進む」がポイントです。
相手が前に進んでいて、自分も前に進むとどうなるか?
2キャラ分の速度が足され、一瞬で距離が縮まります。
しかも相手は前に進んでいるのでガードができず、急に縮まった間合いに反応できずに攻撃が当たります。
8 . 追いかけると見せかけて下がる
追うだけではいつか追い返されるので、ギリギリで下がってみます。
すると追い返そうとした相手の攻撃が空振り、そこに対して差し返しを狙えます。
9 . 追い返そうとしてくるのを読んで攻撃を置いておく
下がるのではなく、攻撃を置くパターンです。
そろそろ相手が追い返しにくるだろうというところで、攻撃の持続が長い技を置くことで、追い返してくる相手をさらに追い返すことができます。
と、ここまでが地上戦の基本です。
格闘ゲームで前後にふらふらしているのは、攻撃を当てるためにこういった読み合いをしているからです。逆に、これらの読み合いをせずただふらふらしているだけならば、踏み込んで攻撃を当てに行けば簡単に当たるでしょう。
攻撃を当てるために色々な読み合いや工夫が発生している訳ですね。
ここにさらに飛び道具や各種必殺技、格ゲーごとの固有システムなどが入ってくることで、読み合いはより複雑になってきます。
自分の攻撃を当たらないなって思ったときは、こういった読み合いを思い出すといいかもしれませんね。
まとめ: 初心者が攻撃するときに意識すべきこと
この記事では、大きく分けて2つの意識すべきことを書きました。
- 攻撃を外さないように振ること
- 先端当てできるようになること
これらは、自キャラを自由自在に操ることの第一歩です。
この2つをマスターすれば、攻防共にワンランク上がります。
対戦や日々の練習で意識するだけでも大きく変わるはずですよ。
きっと強くなるはずなので少しずつでも練習してみてくださいね!
次回はいよいよ、勝つためのコンボの選び方と練習方法です!
続きはこちら
>>格ゲーでコンボができない人に送る。練習のコツと攻撃の軸の話