アケコン界隈でひそかに話題になっていたPUNK WORKSHOPの『PWS FS-24』を手に入れました。
約一ヶ月使って完全にレギュラーアケコンと化したので、一切の忖度無しでレビューを書いていきます。
本記事では新型ボタンの「PWS Blaze」にも触れています。
ちなみに私は本家の方で買いましたが、サポートは当然英語で行う必要があるので自己責任でお願いします。
Contents
外装は素晴らしい。細部は雑な部分が目立つ
付属品はこれらのものがついてきました。
予備のスイッチやOリング、ケーブルも予備の分が入っていてかなりお得です。
ケーブルはなかなか高級感があっていい感じです。
このあと新しいボタンが届いたのですが、18個しっかり届いて多さにビビりました。太っ腹ですね。
表面はさらさらです。指で触ると分かる細かなサラサラ感。触り心地がとてもいいですね。
付属のディスク。左が三和電子で、右がPUNK WORKSHOPです。
加工にかなり粗が目立ちますね。むしろ加工していない?
ちなみにPWSレバーのシャフトはかなり太いので、従来のディスクは入りません。
同じく軽量級のアケコン「Qanba Titan」と比べてみましょう。
同じく表面がさらさらなタイプですが、「PWS FS-24」の方は明らかに重量感と高級感があります。
このタイプの天板はアクリルパネルと違って手汗が付きにくく、拭くのも簡単なのでとてもオススメです。
サイズは約380mm × 225mm × 60mmとなっています。Qanba Titanの一番大きな部分と合致する感じですね。「Qanba Obdisidian 2」が486mm x 260mm x 116mmなのでアケコンの中では小さい方に入ります。
軽いとよく言われる重量は実測値で1.8kgほどです。
「Qanba Obdisidian 2」が3.35kg、「Qanba Drone 2」が1.25kg、「Qanba Titan」が2.25kg、鉄板抜きTitanで1.6kgであることを考えると、これまたアケコンの中では十分に軽いと言えます。
裏側はこんな感じ。付属の滑り止めシートをぺたっと貼りつけています。
ずっしりと安定しているので滑り止めシートを張らなくても安定しますが、念のため。
次は中を見ていきましょう。
マグネットだからといって持ち上げたり振ったりする程度では動きません。かなりガッチリしていて安定します。
マグネット式なので、ちょっと力を入れればカパっと開きます。
レバーは台座の下部分にくっついています。取り外すには六角レンチ2.5mmが必要です。六角レンチは付属していないので注意してください。
中身は良くも悪くも簡素ですね。シンプルと言えば聞こえはいいですが、基盤や左の取り外したレバーを取り付ける部分は糊付けされているだけなので、力を入れてぐいぐいってやれば外れてしまいそうです。
レバーの固定部も同じく3Dプリンター製であることが分かりやすい見た目になっており、耐久性にやや不安が残ります。
次は天板部分。
ボタンに配線が繋がっています。
問題はこの配線、かなり余裕がないです。ギッチギチに詰まっているのと線が細いので、ボタンの交換の際は、ファストン端子をペンチでつけ外すことを強く推奨します。
三和電子製やゲーマーフィンガーなどのボタンにも交換可能ですが、天板の厚さの関係かぴったりハマらないので、ネジ式をオススメします。
マグネット式ですぐ開閉できるのはいいのですが、だからといってメンテナンスがしやすいかと言われると疑問が残ります。
ボタンは心地よい。PWS Blazeもすごくいい
肝心の使い心地ですが、かなり良いです。
元々30mmボタンを使っていましたが、今回はプロが推奨する24mmにしてみました。
慣れるまで時間がかかるのを覚悟していましたが、案外すぐ慣れましたね。触ってすぐ実践導入できました。
ボタンは元からついていた「PWS SWITCH V1」から本家サイトのアップグレードサービスで届いた「PWS Blaze」に換装。
ただし、配線が非常にシビアで、換装に非常に手間がかかったので、全部は交換していません。よって右2つは通常のPWSボタンです。とはいえ、18個も届いたので好きなだけ交換できます。太っ腹です。
元々の「PWS SWITCH V1」も、私は不満は一切無かったのですが、従来のものより高さが高くなっているようですね。私は、古いタイプは知らないので比べることはできませんが、新型でも他のゲーマーフィンガーやQanba Gravity KSと比較して使いにくいといった印象はありませんでした。
薄い方が「PWS Blaze」です。極薄なことが分かりますね。
反応がすごくよく、ちょっと押しただけで反応しますし、当然端っこを押しても反応します。
優しく押すとマウスのようなカチカチ音がなりますが、アケコンに装着して私が普通に叩くと、トントントンと普通の静音ボタンと同じような音と感触になりました。なので特に違和感はありません。
静音にするためのOリングは付けられませんが、元から音がかなり抑えられていて、むしろ従来のものより静かです。
以下に、私が撮ったボタンの音比較を載せておきます。
音の順番は以下の通りです。普通に叩いたときと強打verがあります。すべてアケコンに取り付けて録音したので参考になるかと思います。
- ①PWS Blaze
- ②PWS 通常(Oリング有り)
- ③Qanba Gravity KS
- ④GamerFinger(ゲーマーフィンガー)
- ⑤三和 通常
増設ボタンの位置について
私は主にストリートファイター6で使っています。増設右側をインパクト、左をパリィにしています。
右側は咄嗟に押しやすく、インパクト向けです。逆に、左は遠すぎて咄嗟には押せません。
個人的には、増設ボタンは左下のボタンの真下、もう少し左についていてくれたらありがったかなという感じですね。このボタン配置は同社のレバーレスと同じ配置なので、アケコンはアケコン用の配置にされていても良かったかも。
ちなみに、増設ボタンはすぐには使えませんでした。今までの同時押しが染みついてしまっていたので、トレモでひたすらインパクト返しの練習をして癖をつけてやっとです。
もちろん、それで完璧に返せるという訳ではありません。そもそも増設済みのプロでも返せてません。
しかし、計測したところ従来より3~4Fボタンを押すのが早くなったので、確実に返す猶予は増えています。24mmボタンというのも運指が楽になって快適です。
ゴムレバーは癖有り。鉄拳プレイヤー向けか
さて、レバーは言われているとおり癖があります。
癖といっても、通常のレバーよりやや硬く、戻るのがやや速いといった程度です。
真空コマンドなどはかなり早く出せますが、斜めにいれるのに少し力を使います。そのため、斜めのコマンドが抜けることがややありました。
ちなみに静音ではありません。普通にカチカチ言います。
同じレバーを使っているかずのこプロは、それほど違和感がないと言っているので、人によるところは大きいと思いますが、確実に普通のレバーとは違います。
今は購入すると、スプリングかシリコンラバーかを選べるので、挑戦しないならばスプリングを選ぶ方が無難かもしれません。
私は、今まで使っていた三和の静音レバーと換装しました。
ただ、シャフトの取り外し機構は既成製品の中で一番気に入っています。シャフト下部を上に持ち上げるだけで外せますし、取り付けたときも取り外せるとは思えないぐらいガッチリくっつきます。
見た目もカッコいいですね。ワイン持ちなどをすると違和感があるようですが、私は被せもちなので問題ありません。
有名な着脱式シャフトの「The Link EX Groove」だと取り外した際、レバーディスクも一緒にくっついてくるのですが、こちらはディスクは別々になります。
個人的にはそれが気に入っています。ディスクがくっつっいてくると収納の際の取り回しが大きく変わるからです。
ただ、シャフトが太すぎて、従来のディスクが入らないのだけが難点ですね。多少高くても良いのでもっと綺麗なディスクを売ってほしいところです。
総じて満足。次世代のアケコン
細かい部分や配線の粗さは目立ちますが、使い心地や外装はとても気に入っています。
今のところ完全に私のメインアケコンです。
個人以外では増設済みかつ24mmのアケコンを出しているのはPUNK WORKSHOPだけなので、これこそ次世代のアケコンと言えるでしょう。
本当に素晴らしいアケコンなので、他メーカーも追従してもらいたいですね。