『LEGO®マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』レビュー。映画で満足しきれなかった原作ファンへ【評価・感想】

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのタイトル画面

日本では2015年に発売された『LEGO®(レゴ)マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』のNintendo Switch版がついに2021年12月16日に発売されました。

セガ様より商品の提供をご提案いただけたので、筆者がマーベルもといヒーロー系映画大好きなこともありレビューすることにしました。

ちなみに一番好きなスパイダーマンはアメイジング・スパイダーマン2です( ^ω^ )

原作ファンへ向けられたオープンワールド

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのオープンワールド
これがやりたかった!

ニューヨークを飛び回るのが面白すぎる。

ただのニューヨークではありません。マーベルのニューヨークです。

スパイダーマンでお馴染みのオズコープ社はもちろんスタークタワーだってあります。

後述しますが、このゲームのストーリーモードは謎解きとギミックが中心になります。正直、最初は「あーそういう感じのゲームか」って淡々と進めてたんですけど、数時間ほどプレイしていたら劇的に面白くなって目が覚めました。

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのニューヨーク
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのロサンゼルス
ヒューマン・トーチでだって飛べる

なんとオープンワールドが解禁され、好きなキャラで自由にマーベル世界のニューヨークを探索しまくることができます。

正直いってめちゃくちゃ楽しいです。

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのS.H.I.E.L.D.ヘリキャリア

見ての通り、ロードを挟むことなく市街から雲を越えて大空へ自由に飛んでいくことができます。そして眼下に見えるのはアベンジャーズを見たことがある人なら誰もが知っているS.H.I.E.L.D.の空中拠点ヘリキャリア!

もちろん、ロードや画面遷移を挟むことなくそのまま着地できてしまいます!

オープンワールドでも珍しい空中のオブジェクト、めっちゃ興奮しますね( ^ω^ )

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームの乗り物
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのドクターオクトパス
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのサノス

乗り物やキャラは自由に呼び出すことができ、画像ではホークアイが愛用するスカイサイクルに乗っています。乗り物の種類は数十種類にもおよぶので、乗ってみたかったあれに出会えるかもしれないですね。

飛行能力のないヒーローでも自由に飛べるのは楽しいです。

さらに、出会ったことがあるキャラはヒーローだけでなくヴィランも操作できるのが最高に激ヤバです。ドクター・オクトパスを操作できると気づいたときめちゃくちゃ興奮しましたからね。

操作キャラは固有モーションや能力があって150体以上に及びますが、ストーリー上で登場するのはそのうち40体ほど。残りは隠しキャラ的な扱いで、コレクション要素になります。仕方が無いですが技やモーションがメインキャラに被っているのも多数居るので過度には期待できません。十二分に楽しいんですけどね。

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームの車

!?

GTA、いやこれはセインツロウ……!?

なんか怪しいと思ったんですよね。走ってる車付近でボタン表示が出るので……。

オブジェクトも破壊しまくりですし、思った以上にやりたい放題なゲームでした。

よくよく考えると映画のアベンジャーズでも街を破壊しまくっていたので原作再現なのかもしれません。

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのミニゲーム
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのレース
気分はクレイジータクシー

ニューヨークは隠されたミニゲームも満載です。探索が楽しくて地下道を走っていたらハンマーがついたラジコンでミニカーらしきものを破壊するミニゲームを見つけたりしました。

ちなみにミニカー自体も直接乗れます。

とにかくニューヨークを探索するのが楽しいですね。ただのニューヨークではなくマーベルのニューヨークなので、映画で見た建物があるのが最高です。高低差もあるのが尚良い感じです。

さすがに建物の中に入れたりしないのは残念ですが、あらゆるところでミニクエストを受けれたり、ファンゲームとしてはとても良い感じです。

アイアンマンやヒューマン・トーチで自由に空を駆け抜けるのはまさにこれがやりたかったと唸りました。

ストーリーはギミックと謎解きが中心

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのハルク

開始5分で詰みかけました。

いや、慣れると簡単なんですが、私が思っていたゲーム性と違ったことが敗因です。

本作の基本的な流れは、完全フルボイスのオリジナルストーリーに沿って、マーベル世界をいろんなヒーローの能力を駆使しながらクリアしていくことになります。

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームの謎解き
ヒーロー達の能力を駆使するのは楽しい

基本的に一本道で、道中の様々なギミックや謎解きをヒーローを切り替えながら解決していきます。

スパイダーマンの蜘蛛糸、ホークアイの爆弾矢、ウルヴァリンの爪、アイスマンの氷などなど多彩な能力を惜しみなく使えるのはなかなか楽しいものです。

そして、このゲームはロゴ。ロゴなんです。

ただギミックを解決しようとしていると詰みます。重要なのはこの世界はロゴであるということです。

ハルクの中の人ことバナーでロゴを組み立てる

ギミックが無ければどうするか? そうです。作ればいいんです。

という訳で、ロゴブロックでできたオブジェクトを破壊しまくり、ばらばらになったロゴでスイッチや砲台なんかを作ってギミックを解いていくことになります。

使えるロゴは飛び跳ねているので難しいことはないのですが、この世界観に慣れていないと最初は結構詰まります。

正直最初はギミックが多くてせせこましく感じて微妙だなぁと思っていたんですが、オープンワールドエリアに入って感動し、さらに進めていくと操作にも慣れてテンポよく進めるようになってきたこともあり急に楽しくなってきました。見た目に反してわりとスルメゲーなのかもしれません。

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのウルヴァリン
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのトードとストーム
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのジャガーノート

前項でお気づきになった人も居ると思うんですが、本作はマーベルのゲームであって映画アベンジャーズのゲームではありません。ゆえに映画とは世界観がすこし違い、キャラの量も非常に多くて性格も原作寄りで、縛りがないのでキャラ同士の絡みもとても自由です。

フルボイスなので映画では見られなかったキャラが喋ったり、他キャラと絡んでいるのを見れるのは本当に嬉しいですね。私はウルヴァリンとキャップが大好きなのでこの絡みはめちゃくちゃ良かったです。

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのストーリーとニック・ヒューリー
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのマークシリーズ
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのマグニートー

ストーリーは普通にシリアス。

マンダリンに奪われたハルクバスターアーマーとの対決とかマグニートーにパワーで対抗するハルクとか本当に最高にカッコよくて、これが見たかったんだよなぁの連続でした。

欲を言えばボスもギミック戦闘なので、がしがし操作してガンガンボスと殴り合えたなら良かったかなっていうのはありますね。せっかくキャラごとの固有モーションによる戦闘が面白いので少々もったいなく感じます。

レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのソー
レゴマーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲームのレインボーロード

ロゴ映画特有のジョークシーンも忘れたころに差し込まれるのが楽しくて嬉しいですね。

正直もっと載せたい見せたいスクリーンショットがあるのですが、ぜひ自分で見て欲しいのでここまでにしておきます。キャラ数もプレイアブルも多いので、かなりニヤリとできる点がありますよ。

ちなみに私が好きなロゴ映画は「レゴバットマン ザ・ムービー」です。えっマーベルじゃない? まっまぁ、でもこれバットマンの苦悩を描き切った名作なんですよ……( ˘ω˘ )

総評

ストーリーのプレイ時間は10~20時間ほど、フル探索で40~60時間ほど。ストーリーはちょっと短く感じるかもしれませんが、フルボイスでムービーも多いので見どころは多いです。

また、2人でプレイできてこれでもかってぐらいギミックを説明してくれますし、ゲームオーバーはほぼならないので難易度もめちゃくちゃ低く誰でもできます。

しかしながら、世界観やヒーローについて説明は一切無いので原作ファン以外にはついていけません。個人的にオススメは親子などでプレイして、知ってる人が片方に教えながらやるのが面白いんじゃないかなって思います。

興味がある人はファンゲームとしてプレイしてみて損はない作品です。

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