『PC版DBSCGフュージョンワールド』レビュー。豪快かつ繊細。ドラゴンボールと向き合っている【評価・感想】

2024年3月7日

PC版フュージョンワールドのサムネ

最近よく見てるプロゲーマーのかずのこさんがプレイするということで自分でもやってみました。

というわけでそんな『DBSCGフュージョンワールド デジタル』つまりはPC版のレビューです。

正直思ってたよりできが良くて面白いです。

公式サイト

紙のカードゲームをベースとした豪快かつ繊細なドラゴンボールらしさ

ライフが少なくなると覚醒。演出がめちゃくちゃカッコイイ

フュージョンワールドは先に紙のカードがあるゲームです。とはいえ、前提としてデジタル版は最初から出す予定のものだったので、ルールはDCGに最適化しているのかなと思っていました。

蓋を開けてみると、これは間違いなく紙のカードゲームです。フェイズが多くチェーンも自由度が高く複雑。それでいて複雑な効果は避け、カードを切るかどうかの駆け引きに重点を置いているゲーム性。デジタルと紙の良いとこどりのようなゲーム性で非常に奥深いものになっています。

基本は毎ターン使えるコストが1つずつ上昇していき、相手を直接8回殴れば勝利。ただし、ライフを1削るたびに削られた側のカードが1枚手札に加わります。さらにライフが4以下になるとリーダーカードが覚醒し能力が大幅アップ。

フュージョンワールドのコンボ演出
コンボの枚数で演出が変化

このゲームは攻撃するとき場・手札のカードを消費することで攻撃カードの攻撃力に加算するコンボというシステムがあり、相手の攻撃力以上になれば攻撃が通ります。さらにこのコンボはコストを消費しないため、手札・場すべてがコスト。すべてが妨害札でありすべてがリソース。そして手札の枚数はなんと無限。

しかし削り切ることができなければ手札の消耗は激しく、相手は瀕死から強くなるサイヤ人の如く覚醒して襲い掛かってくる。まさにドラゴンボールの如く豪快で繊細な駆け引きを楽しめるゲーム性です。

演出は非常に良好。

ただ下記の推奨スペックを見て分かる通り、なかなかキツいスペックを求められます。その分グラフィックはとてもいいですね。BGMもめちゃくちゃ熱く、ボイスもしっかり入っているのでキャラゲーとしても良好です。

  • OS: Windows 10(64bit) / 11
  • CPU: Intel Core i7-12700 同等以上
  • GPU: NVIDIA GeForce RTX 3060 同等以上
  • メモリ: 8GB 以上ストレージ: 8GB 以上
  • ネットワーク: ゲームプレイ(1Mbps)、ダウンロード(100Mbps)

課金は難点。紙のカードをデジタルでもやりたいという人向け

少なくとも今のところ(2024/3/7)はマスターデュエルやMTGアリーナのように無課金でやっていけるゲームではないです。

配布の量が極端に少ないため、パックを剥くのも課金はほぼ必須と考えていいでしょう。

さらに紙版のパックを買ってついてくるコードを入れることで数枚ですがデジタル版のカードが手に入ります。デジタル版のほうが安く買えるとはいえ、紙版は実物カードもついてくることを考えると紙版の方がお得です。

なので、紙版もやるしデジタル版もやる、というプレイが一番向いていると思います。

筆者はとりあえず3000円入れて緑のスターター2つと10パック×2でプレイしていますが、これなら何とか少しは戦えるぐらいにはなります。

今後、ゲーム内イベントでパックを配布するとかしない限りは無課金には厳しいですね。

総評

少年期悟飯の親子かめはめ波。演出がめちゃくちゃ良い

ドラゴンボールという作品を見事にカードゲームへと落とし込んだゲーム性。カードゲームとしてはとても面白いです。反面、PC版だけをプレイするなら課金はほぼ必須。紙版をプレイしているなら課金はほぼ要らないというちょっと特殊なシステム。

これが今後影響するのかは分かりませんが、筆者はちょっとコレクションも含めて紙のパックを買ってみようかなと思うようになりました。それぐらいの面白さはありますね。

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