『原神クローズドβテスト』レビュー 本当に面白い。だからこそ不満も残る。崩壊3rdの魂を受け継ぐmiHoYoの最新作【感想・評価】

原神のインストーラー

こんにちは。マスティ(@masty_cafe)です。

原神のクローズドβテストの追加枠に当選したので、早速プレイしていました。

これがですね。めっちゃくちゃ面白いんですよ。

ソシャゲ枠としては近年最高の当たりぐらい。

だからこそ、本当に惜しいところも多くて、その気持ちを表明したくてここにレビューとして残しておくことにしました。

対応機種は「スマホ(iOS・Android)Switch・PS4・PC」で、私はPCとAndroid両方プレイしています。

ぱっと知りたい方は、記事の1番最後にプレイ動画を張り付けてあるのでそちらをご参照ください。

「miHoYo」公式

「原神」公式

オープンワールドの圧倒的スケール感

原神のフィールドを見渡す

見渡す限りの広大な大地。これらは全て実際のゲーム画面であり、実際に地続きで歩いていける

本作『原神』はオープンワールドのアクションRPGです。

プレイヤーはオープンワールドで描かれる広大なファンタジー世界を駆け巡り、ストーリーを進めたり、サブクエストやインスタンスダンジョンで装備のハクスラなどを楽しむことができます。

オープンワールドの探索は非常に楽しく、見えている崖や家の壁など、あらゆるところに掴まり登って移動できますし、高いところから翼を出して滑空するアクションなど、いわゆるパルクールで自由自在に世界を堪能することが可能になっています。

原神のパラセール

水を泳ぐこともできますし、移動するだけでもかなり面白いのは良いですね。

道中にはファストトラベル用の中継地点もあるので、長距離移動も苦になりません。

また、本作はPC・スマホ・PS4・Switchでプレイでき、セーブデータは共有となっています。

なので、外ではスマホ、家ではPCでプレイ、またその逆も可能です。

そんなゲームであるためか、スマホ版はとてもスマホのゲームとは思えないぐらい美しいグラフィックで世界を堪能することができるのです。

原神のスマホの画面

画面はAndroid版。操作はスマホに最適化されている

上の画像は私がAndroidでプレイして撮影したものです。これでも画質を落としているのですが、これほどのものをスマホでプレイできるとは思っていなかったのでかなりの驚きでした。

ただスマホ版はめちゃくちゃスペックが必要で、私のP20Proではマトモにプレイできるレベルではありませんでした。

少なくともAndroid版でのプレイは覚悟しておいた方が良いと思います。

 

閑話休題で、個人的に感動したのは大きな街があることですね。

原神の街

原神には街がいくつもある。これは最初に立ち寄る街

このようなアニメ調グラフィックのオープンワールドで、人々が居る大きな町を探索できるのはとてもワクワクします。

よく比較に出される「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」では小さな村しかありませんでしたし、他のオープンワールドってもう洋ゲーばかりですからね。

可愛らしいキャラクターと躍動するストーリー

原神のキャラクターはかわいい

この「原神」キャラクターがとても可愛らしいんですよね。

これほどがっつりアニメ調のキャラクターでオープンワールドを探索できるのって他にそうない気がします。

キャラクターは設定が深く、ストーリーもかなりガッツリとしていて、フルボイスということもあり、プレイしていて普通のコンシューマーゲームとなんら遜色がないと感じました。

イベントシーンは専用カットによるムービーが流れますし、各キャラクターはとても表情豊かに動きます。

原神のイベントバトル

イベント専用の特殊バトル

さらにストーリーの進行具合に応じてフィールドには変化があり、イベント専用のバトルも用意されていたりとかなりの凝りようです。

本作は一応ソシャゲの位置づけに当たると思うんですが、全体のクオリティはコンシューマと遜色ないというか、途中まで自分は本当にソシャゲなのか自信がありませんでした。

バトルシステムは崩壊3rdを彷彿とさせ爽快感と戦略性がある

原神のバトル。通常攻撃

バトルは基本的に、通常攻撃・魔法スキル・必殺技・回避といったアクションを駆使して戦います。

戦闘はスピード感に溢れ、敵の弓を避けつつ素早く接近して攻撃、相手の振りかぶりを回避して再びダッシュ攻撃、そして複数の敵をまとめて魔法でドーン! といったバリバリのアクションゲームな動きが可能です。

上のツイートは私のプレイ動画です。なかなか面白そうじゃないですか? 面白いです。

攻撃方法は通常攻撃・魔法・必殺の3種となる訳ですが、4キャラでチームを組むことができ、戦闘中にリアルタイムでキャラを切り替えて戦うことが可能です。

なので、遠距離や飛行している敵には弓で戦い、敵が接近してきたら剣キャラに切り替えて攻撃、吹き飛ばしたら魔法キャラに切り替えて追撃、みたいなことが可能になるわけです。

原神の弓攻撃

ぐりぐり視点を動かして火の矢で盾を燃やしたり、タルを爆発させたり、ヘッドショットを狙ったり

実質4キャラ×3種で12種類のスキルを組み合わせて戦うことができるという訳ですね。

戦闘はノンターゲッティングなので自由に攻撃できますし、弓は狙い撃ちモードにして超遠距離やヘッドショットを狙ったりなんかもできます。

魔法スキルの種類も豊富で、たんに攻撃するだけでなく、バフ・デハフや遠距離攻撃を防ぐシールドを展開したり、囮となるモンスターを召喚したりと非常にユニークで戦略性に富みます。

原神の魔法攻撃

風属性の魔法。溜めて放つことも可能。上記の写真では水に触れて水弾と変化している

さらに本作はそれだけで終わりません。

「原神」には多種多様な属性があるのですが、この属性とフィールドギミックを組み合わせた戦略が非常に多彩なのです。

例えば、草むらに向かって炎の矢を撃つことで燃え広がり、そこに風の魔法を撃つと風が炎属性に変化し、さらに広範囲を燃やしたり、竜巻が炎の竜巻となって相手を襲うなんてことが可能です。

原神の風属性の必殺技が、火に触れて炎属性となった

魔法攻撃の1つ。風の魔法だが、フィールドの火に触れて炎の竜巻と化した

炎は草むらだけでなく、敵の持つ木の盾を燃やすことも可能ですし、宝箱を覆っている蔦を払いのけたりすることができます。

他にも、水面で氷魔法を撃つと氷の足場となって乗ることができたり、同じく水面で雷属性の魔法を撃って、広範囲のモンスターを感電させたりできます。

他にも氷属性の敵を炎で溶かしたり、水を風で巻き込んで水弾としたりなど、組み合わせがとても豊富です。

原神の氷属性の魔法で水を凍らせた

氷属性の魔法で敵ごと水を凍らせた

これらの属性の組み合わせは、キャラクターの切り替えを利用して一人で起こすことも可能なので、戦略はさらに広がりますね。

マルチプレイなら複数キャラで協力して大規模な属性変化を起こすといったことも考えられます。

シンプルですが直観的で、奥の深いちょうどいいシステムだなって感じます。

あえて欲を言うならば、せっかく高くジャンプできるのですし、ジャンプ攻撃で飛行している敵を叩き落すとかしたかったですね。

『原神』はソシャゲであってMMOではない

原神のガチャ

原神ではストーリーやガチャなど、様々な機会がキャラが加入する

『原神』、プレイしてみた感じは普通のコンシューマアクションRPGなんですが、ガチャやマルチプレイと言ったコミュニケーション要素があるので、一応ソシャゲに位置付けされるものだと思います。

ストーリーも戦闘もクオリティが高いですし、フィールドは普通のコンシューマゲームみたいな作り込みです。さらに公式でこれといった説明がないので、シングルRPGなのかMMOなのか、なんだかよく分からなかったんですが、ガチャ画面を見て初めて「あっソシャゲだこれ」ってなりました。

ガチャをせずとも、最初に主人公2人から1人を選ぶことができ、ストーリーでも何人か仲間になります。

そしてこのストーリーキャラ達が強い。滅法強いしめちゃくちゃ使いやすい。

ガチャ産キャラを使うかどうかはぶっちゃけ好みじゃない? ってレベルです。

まぁ製品版になって色々始まると差が出てくるのかもしれませんが、アクションですしどうとでもなる気がしますね。

原神の装備画面

装備品はゲーム内ダンジョンやフィールドで入手可能で、さらに強化していくことが可能

あと、大陸系ゲームらしく、装備の育成要素がガッツリあります。

アクセサリーなどは強化すると特殊効果がガンガン増えていきますし、インスタンスダンジョンでは様々な装備や合成用素材が手に入ります。

キャラクターやスキルのレベル上げもあるので、ここらへんがソシャゲ的というか、最終的にはこっちが目的となっていくのかなと感じました。

インスタンスダンジョンでのハクスラ。マルチプレイにも対応

原神のインスタンスダンジョンの侵入画面

「原神」を代表する要素の1つにインスタンスダンジョンがあります。

世界各地に存在するダンジョンに侵入し、ギミックをこなしながら待ち受けるボスを倒すことで、ストーリーの進行や豪華な装備を入手することが可能となっています。

これもなんだかMMOチックですよね。

また、本作にはマルチプレイがあります。

最大4人でオープンワールドの世界を自由に探索できるのですが、フィールドではキャラ被りOKで、ダンジョンでは同一キャラが持ち込めませんでした。ガチャはここで活きてくる気配があります。

これは予想ですが、今後は4人でしか入れない高難易度のインスタンスダンジョンが追加されたりして、それがエンドコンテンツとなるのかもしれないですね。

今からでもブレワイ(ゼルダ)のパク……オマージュ要素は抑えた方が良いかも

原神のウィズローブ

おやっこいつはどこかで……

『原神』の発表直後から騒がれていた「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」に非常に似ているという話。

まぁ正直、擁護できないぐらいには似てますね。

ただ実は、全体のグラフィックとかは言うほど似てないんですよね。

プレイしてみると、グラフィックの質感はもちろん、キャラクターの造形なんて完全に別物ですし、そもそもグラの質感でパクりとか言われたら世の中のゲーム全部パクりになってしまってゲームなんて作れません。

では、何が似ているのか? 具体的には以下の要素です。

  • 冒頭の広い世界を見渡すシーン
  • 一部曲のイントロ
  • 一部敵のグラフィックやモーション
  • 料理をするポイントが鍋
  • パラセール(翼)による滑空

目立つのはこのへんですね。

まぁ、他にも全体的にぱっと見ゼルダっぽいのですが、アニメ調のオープンワールドがそもそも珍しいのであって、ここは仕方がないと思っていますし、ゲーム業界の発展のためにも騒ぐべきではありません。

パラセールや鍋料理も、本来は許容できる範囲なんですが、全体の雰囲気が似ているというのがダメなんですよね。

一部とかならオマージュやリスペクトとして取れるんですが、例えば冒頭のシーンなんて、ブレスオブザワイルドで最も有名かつ衝撃的なシーンと言っても過言ではなく、多くのゲームファンの心を鷲掴みにしたシーンです。

原神の冒頭、ブレワイに似ている

ブレスオブザワイルドに酷似した冒頭シーン。オマージュとも取れなくもないが、印象は良くないだろう

それがあまりにもまんまというゲーム開始のインパクト、さらにはオマージュ先が「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」というあまりにも有名すぎる作品、さらに重要なシーンでかかる曲のイントロが似ていたり、敵のモーションや見た目が同じだったり、パラセールといった画期的な移動手段などなど、ちょっと多すぎるんですよね。

これだけ積み重なっちゃうと、さすがに許容範囲を超えるというか、ジャンルのお約束とか、他作品へのリスペクトやオマージュとか、そういうものとは思えなくなってしまう人も出てくるでしょう。

同じく開発会社のmiHoYoが開発した「崩壊3rd」でも、一部のキャラクターのモーションが他ゲームのものと同じだったりするんですが、こちらは愛ゆえのオマージュとして知られています。

ですが、『原神』は中国本土においても、オマージュと言えるのかどうかという論争が巻き起こっています。

参考:中華娯楽週報 第67回:大型ゲーム展示会China Joyで男がPS4を破壊!中国産ゲーム『原神』の“パクリ騒動”を徹底解説 IGN Japan

そんな論争がある本作ですが、このゲーム、本当にオリジナル要素が多くて、どれもこれもめっちゃ面白いんです。

だからこそ、後ろ指を指されることなく快適に製品版をプレイしたいんですよね。

私がどれだけ面白いと思っているかというのは、他の項を見てもらえればお分かりいただけると思います。

なんならTwitterでもずっと面白い面白いと叫んでるほどです。

オリジナル要素だけで十二分に話題となり戦えるゲームのはずなので、どうにか抑えてもらいたいものですねー。

具体的には以下の4つを修正していただくだけで違うはずなんですよね。

  • 冒頭の広い世界を見渡すシーン
  • 一部曲のイントロ
  • 一部敵のグラフィックやモーション
  • 料理をするポイントが鍋

もったいない。実にもったいないです。

まとめ:めっちゃ面白いので製品版を期待したい

原神の夜の街

夜の街は灯りがとても美しい

本当にとてもクオリティが高いゲームです。

クロスプラットフォームに対応したソシャゲとなるようですし、私はぜひPCとスマホでちょいちょい遊びたいなと思っています。

だからこそ、後ろ指を指されないように、他ゲーに似すぎている場面は修正するなりして、誰もが気持ちよくプレイできるようにしてもらいたいなと思っています。

ちなみに、私のプレイ動画も張り付けておくので、どんなゲームか確認したい人はぜひ覗いてみてください。

良ければチャンネル登録もよろしくお願いします!

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