『魔界戦記ディスガイアRPG』感想レビュー。ファンゲームとしてこうあるべきを体現した

2019年12月9日

ディスガイアRPG

こんにちは。マスティ(@masty_cafe)です。

いやー、ディスガイアRPG、結構面白いですねこれ。

あれだけの長期メンテと大炎上をしたゲームとは思えないぐらいよく出来ています。

色々と感心したのでその記録としてレビューを置いておきますね。

戦闘システムが完全に最適化されたディスガイアで快適

ディスガイアRPGの戦闘画面

「ディスガイア」シリーズってシミュレーションRPGなんですよね。

ところが本作はコマンドRPG

嫌な予感しかしなかったんですが、ところがどっこい面白いし、ディスガイアです。

まず戦闘アニメーションが素晴らしすぎます。

斜め俯瞰視点のドット絵はぬるぬるめっちゃ動きますしすんごいカワイイ。

技アニメーションもめちゃくちゃド派手で、正直これだけでも嬉しい。

技コマンドは豊富で自由に付け替え可能ですし、いろんな武器を装備して修練することで武器技をどんどん修得していけます。

やり込みでどんどん色々なことが出来るようになるのは正にディスガイアですね。

もちろんこれだけならまだまだ普通のソシャゲです。

ディスガイアRPGの投げや連携

本作ではこれらに加え、お馴染みの「連携」や「持ち上げ」コマンドがあります。

連携技は豊富でカットインや、専用アニメーションもこれまた豊富。

キン肉マンのマッスルインフェルノをパロったものまでネタも豊富です。

持ち上げからはタワー攻撃や投げつけもできますし、ディスガイアしてる感が凄いです。

UIが凄い快適でアニメーションや小ネタが豊富なので、まったく違和感が無いんですよね。

この見事な落とし込みは素晴らしいと言わざるをえません。

小ネタがとにかく多い。ストーリーは痛快で原作通りに気持ち良い

ディスガイアRPGのアニメOP

専用のOPムービーは日本一節がふんだんに発揮されている

なんだかよく分からんが、すげぇ原作愛を感じるぜ!

みたいな空気を全体からびんびん感じます。

『魔界ウォーズ』とは一体なんだったのか……。

本作には「魔界史回想」という、過去のディスガイアシリーズのストーリーを追うモードがあるんですが、ちゃんとOPまで再現し、急ぎ足ながらもストーリーをちゃんと1から追っています。

それだけでなく、なんと登場キャラクターの絵が当時のイラストなんですよね。

正直すんごい懐かしい気持ちになりました。

ディスガイアRPGの魔界史回想

過去のストーリーを追う「魔界史回想」では、キャラクター達の絵もその当時のイラストになる

こういう細かいこだわり良いですよね。

メインストーリーもとにかくシンプルかつ痛快、最強魔王になれという一点のみ!

ぶっちゃけソシャゲで原作キャラクターのその後とか出てくると安売りされたなって気持ちが湧きがちなんですが、これは完全に殿下だわって感じです。

ニジレンジャーなども登場しますし、ストーリーにオリジナル一枚絵も多く、ディスガイアのソシャゲしてるーって感じますね。

戦闘中、背景にニジレンジャーの残りの隊員やラハールが立ってたり演出も細かいんですよね。

ソシャゲって同じ戦闘画面を繰り返しみることになるので、こういう細かい配慮が嬉しいです。

好きなキャラを育てろ! 高速レベル上げに転生でキャラに愛をぶつけていけ!

ディスガイアRPGのステータス画面

やり込みまくれと言わんばかりの情報量。武器はもちろん同武器でもレアリティが分かれる

このゲームはソシャゲよろしくレアリティがあり、当然レア度が高いほうが強いです。

が、一定数までレベルを上げて転生するとステータスが倍々に跳ね上がっていきます。

上限もくそほど高く、ソシャゲによくあるガチャ後即レベルマックスなんてありません。

そのくせレベルはガンガン上がるので、どんなキャラでもどんどんステータスがインフレしていきます。

ウェポンマスタリーによるスキル習得もありますし、わりとマジに全キャラ好きに育成できます。

そのウェポンマスタリースキルも、閣下は杖がクール系であったりと固有の設定も原作通りに調整されていますし、ただ育成するだけではありません。

ディスガイアのやりこみの面白さと、ソシャゲという手軽さを合わせた絶妙な調整になっているのは本当に見事ですね。

UIがヌルヌル快適で本当に素晴らしい。これができてないソシャゲが多すぎる

ぶっちゃけ一番語りたかったのこれです。

そして、このゲーム『ディスガイアRPG』の魅力のうち8割を担ってるといっても過言ではなかろうかという感じです。

全体的に操作がぬるぬるでめっちゃ快適です。

操作でひっかかるポイントがありませんし、ずらっと並ぶコマンド技やステータス一覧画面はワクワクします。

ちょっとコマンド技画面が細かすぎて若干操作し辛かったのはありましたが、それぐらいですね。

特に特記すべきは戦闘で、オートはもちろん4倍速までできるのですが、ド派手な技演出も、なんとタップするだけでスキップします。

最初のうちはそれで誤スキップしていましたが、飛ばせない演出でイライラなどがなく、それでいてド派手なので本当にプレイしていて快適です。

UIの快適さっていうのはソシャゲにおいてはかなり重要で、ひっかかりや重さを感じるだけでプレイが億劫になってしまうんですよね。

その点でいうと、初期のバズドラやサモンズボードはとても優秀だなと思っていたのですが、本作にも似たような操作の気持ちよさがあります。

同じようにぬるぬるで快適だなと感じたのはシャドウバースなどもそうですね。

操作の快適さ、演出の軽やかで邪魔にならないけど気持ちよさってすごく重要なんです。

本作はそれを見事にクリアしていますね。

まとめ:褒め倒したが人を選ぶスルメゲーである

おもくそ褒め倒してますが、原作を知らなければ総合して凡ゲーかもしれません。

目新しい要素もありませんし、ただただ快適で、ストーリーが良い感じで、キャラ愛をぶつけられるっていうぐらいです。

しかし、原作有りのソシャゲとしてはそれが正解の1つで、これができていないソシャゲが圧倒的な多いなとも思うんですよね。

今のところ(2019年12月現在)、マルチ要素が無いというのも英断ですね。

昨今では当たり前のように搭載してますが、正直疲れます。

キャラ愛をぶつけるゲームでマルチとか正直言って余計なんですよね。

今後もなるだけ搭載せず、のんびり楽しめるゲームになるよう願います。

-ゲーム-レビュー