対人関係で悩んでいる人、理解・納得・共感の違いを知っていますか?

2019年7月11日

共感

多くの人が人間関係で悩みを抱えています。

上司と部下であったり、友達であったり、恋人であったり、SNSであったり、人は生きていくうえで、必ず他人と関わらなければなりません。

関わりが多くなるとこの人のここが共感できないとイライラしてしまうことが多くなります。

そういった悩みは「理解・納得・共感」を正しく活用することで円滑にすすみます。

他人と衝突が多いという方は特に役に立つはずなので、ぜひ読んでみてくださいね。

円滑な関係の秘訣は「共感」ではなく「納得」にある

物事や他人を知るには段階があります。

それが、 理解 → 納得 → 共感 の順番です。

それぞれの違いは以下の通りです。

1. 理解

自分の知らない考え方や価値観があると認識し、その背景として、その人の育ってきた環境、性格、現在の状況、その他もろもろが存在することを知ることです。

2. 納得

理解したことを加味し、この人ならばこういった考え方をしても不思議ではないなという考えに至ることです。

3. 共感

私も同じ考えであるという状態になることです。

必要なのは納得まで

この中で、他人と円滑なコミュニケーションを取るのに必要なのは「納得」までになります。

多くの人が他人に共感を求めたり、共感しようと頑張っていますが、他人と自分は違う生き物なので、何が何でも共感するというのは不可能です。

なので「こいつのこれは共感はできないが、理解しているし納得もしている」という状態を目指しましょう。

実際、友人同士ではこういう関係が多いのではないでしょうか。

本当に気心が知れているもの同士というのは、お互いを理解して、共感できないところも含めて納得したうえでの間柄なんですよね。

議論が成り立たないのは理解ができていないから

議論が成り立たない人って居ますよね。

議論というのは、ある程度「理解」が進んでいて、かつ自分の理解度を認識している人同士でしか成り立ちません。

お互いの理解のすり合わせ・答え合わせによる「納得」または新たな答えを導き出す作業こそが議論なのです。

すぐに否定しがちな人は、理解を忘れがち

自分以外の考え方や価値観をすぐ否定する人は、「未知」を理解せずに終わらせている人が多いです。

まずは「そういう考え方もあるのだ」という事実を認めましょう。

そして、なぜその人がそういう考えに至ったか、環境や性格などを考慮し、その人の立場で考えていくことで理解を深めていきます。

 

Twitterで大学の教授が「メールに名乗り文がない。世の中ここまで来たか。全員不合格」とツイートし、話題になったことがありました。

これも未知を謎のまま放置し理解することを放棄した例です。

ビジネスにおいてはメールで名乗り文を書くことは常識です。

しかし、教授の文章からかなりの大多数が名乗り文を入れていないことが分かります

このことから、今の学生はそういった文化がないということが分かります。

ではなぜなのか? 今の学生さんは、そもそもメールを使ったりメールアドレスを交換するといった文化がなく、見知った間柄でLINEなどを使用することがほとんどだからです。

学生の対応は失礼だったかもしれません。しかし、全員が同じことをしたという事態から少し考えてみて、現状の学生の文化を理解し、Twitterで不満をはく前にルールを教えるということもできたはずです。

まとめ

自分の知らない新しい考え方に出会ったとき、すぐさま否定せず、まずは事実を認めましょう。

そして、そこからバックボーンを紐解いて理解することで、そういった考え方もあるのだなと納得に至れます。

共感は必要ありません。

もちろん共感できるのはいいことですが、全く同じ人間でないかぎりすべてに対して共感するのは不可能です。

この考え方を実践していくと、円滑なコミュニケーションを行えるだけでなく、広い知見を得られ、自身の思考も常にアップデートされるのでとてもオススメです。

-コラム