こんにちは。マスティ(@masty_cafe)です。
どうしても批判的に見えるタイトルになってしまって申し訳ありません。
ただ本作は記事タイトルにもある通り、完璧とも言えるぐらい理想的なリメイク作品になっています。
しかし、それゆえに、旧作をめちゃくちゃプレイした私には感動が薄かったのです。
その理由について、旧作との比較を交えつつ、ご紹介していきます。
ちなみに何だかんだめっちゃ楽しんでます。
本記事はあくまでリメイクの感想を主軸とし、ネタバレ無しで書いています。
ゲーム本編については、ゲームボーイ版のレビューで熱く語っているのでそちらをどうぞ。
Contents
CMで泣き、OPで泣いた
皆さんCMはもう見ましたか?
私はテレビで不意打ちで流れ、不覚にも泣きました。
こんなのあまりにもズルいです。
あの「かぜのさかなのうた」に歌詞がついてるんですよ。
こんなの絶対泣きます。既プレイ者には会心の一撃です。
この歌で買う事を決心し、当日ワクワクしながら購入しプレイしました。
今度はOP画面で泣きました。
いや、泣くでしょ。泣く。
夢をみる島ってそういうゲームです。
剣を振るの楽しすぎワロタ。盾も快適
いやー、これ楽しいです。めっちゃ楽しい。
グラフィックがGB版に比べると大幅に進化していて、合わせて攻撃モーションもダイナミックになっています。
基本的にシステム等は変わってませんが、非常にテンポがよく豪快な攻撃モーションは剣を振るだけでも気持ちが良いですね。
初期の2Dゼルダは剣を振るモーションが良い意味で素朴な感じだったので、ここは旧作と大きな違いに感じられました。
盾での防御も良い感じです。
本作ではGB版と違って、常に剣と盾を装備できるので冒険が非常に快適です。
盾を構えながら移動して、剣やアイテムを振るえるのは強力ですね。
ちなみに剣入手時のあのネタもそのままですよ。
ミニチュアグラフィックは原作の雰囲気を壊すことなく世界観を構築している
ミニチュア風グラフィックは発表当初、結構印象的で、癖が強すぎないかな? と感じていました。
実際にゲームを進めてみると懸念は吹っ飛びましたね。
マリンやタリン、画面内で動くキャラクター達のかわいいことかわいいこと。
「夢をみる島」ってカービィやクリボーといった同社の他キャラクターも出演していたり、ゼルダの伝説の中では異色作でもあり、世界観が全体的にポップなんですよね。
そういった、何でも許される感や、元がゲームボーイであることの世界の小ささをミニチュアとして表現しているのかなとも感じました。
良くこんなグラフィック思いつきましたよね。
誰が考えたんでしょう?
ちなみに「夢をみる島」の当時のCMは「ひょっこりひょうたん島」そっくりの人形劇でした。
リメイク版と比べて意味が分からないノリですよね。
神々のトライフォースもそうでしたが、当時のCMって何かおかしかった気がします。
それはそうと、こういった当時の時代背景なども考慮し、このようなグラフィックになったのかもしれませんね。
あらゆる面でゲームプレイを快適にするリメイクが施されている
本作はユーザーのプレイ体験を当時そのままに、あらゆる面でシステムが快適になるようにリメイクされています。
例えば、GB版は剣・盾・パワーブレスレット含め、全てのアイテムがA・Bボタンに割り当てるようにしなければ使えず、謎解き中は盾を装備している余裕がなかったり、剣すらも忙しく持ち変えなければなりませんでした。
しかし、本作ではデフォルトで剣・盾を装備、さらにアイテムを2つ自由にセットできます。
さらにパワーブレスレットなどの強化アイテムはデフォルトでボタンにアクションが追加される形になり、アイテムの持ち替え量がさらに減りました。
これは非常に快適でうれしい調整です。
また、隠しアイテムを探すセンサーの追加や、原作には無かった妖精のビン(空き瓶)が登場して、冒険はさらに快適になっています。
その他、細かいイベントの調整やオートセーブなど、ストーリーを変えることなくひたすらユーザーのプレイを快適にする方向で調整されています。
BGMも原曲を生かしてパワーアップする調整でアレンジされていますし、未プレイ者にも安心してオススメできる調整ですね。
えっマップ、狭くない?
今作はダンジョンを除いたフィールドマップがシームレスで移動できます。
これは移動が快適! マップ移動が楽々ぬるぬる!
……あれ? マップ狭くね?
マップの移動は楽なんですが、なんかエリア間だったり、エリアそのものが狭いような?
それもそのはず、マップの縮尺がほぼほぼGB版と同じなんですよね。
いやー、これは個人的に賛否両論な感じですね。
当時そのままのユーザー体験を綺麗なグラフィックで楽しめるので「ここはこうだったなー」とかって思い出に浸れて楽しいですし、原作未経験の人にも当時のユーザー体験をそのまま味わってもらえるので、自信をもって推奨することができます。
そういう意味では英断だと思います。
ですが、このぬるぬる移動でGB版のマップだと、さすがにちょっと狭さを感じてしまいますね。
ちなみにダンジョンは全く問題がありません。
パネルダンジョンが思ってたのと違う
今作注目の追加要素に「パネルダンジョン」があります。
これはダンジョンをクリアするごとに手に入るパネル(ダンジョンの部屋)を組み合わせ、オリジナルのダンジョンを作る遊びです。
青沼プロデューサーはこれが作りたくて「夢をみる島」をリメイクしたと明言するほど気合いを入れていました。
で、やってみたんですが、何か思ってたのと違いますね。
もっと自由にダンジョンを作れると思っていたんですが、実際は予めゴールや幾つかの部屋が決められたお題が存在し、それらを手持ちのパネルで繋げてダンジョンを作ってクリアするという遊びになっています。
これが結構難しく、パネルがあまり揃っていない序盤ではそもそもクリアできる形にすることすら難しいです。
小さな鍵や階段、扉の配置まで考えて繋げないと普通に詰みます。
しかも、作成したダンジョンはamiiboでしかフレンドに配布できません。
マリオメーカー的なものを想像していたら、ダンジョンパズルだったという印象で、正直言って期待外れ感は拭えません。
パズルと割り切れば結構難しいので面白いですし、ボス部屋も設置できるので、ボスラッシュを作成したり、通常の進行では持っていない道具をボスに使用したりといった遊び方ができて楽しいです。
とはいえ、正直面倒ですし、もらえる報酬も大したことはないので興味がない方は無視していいと思います。
個人的に、これによって消された写真屋が好きだったので少し残念ですね。
まとめ:良くも悪くも原作を改変しない名作リメイク
本作を例えると、HD版リメイクをGBソフトでやってのけた作品といった印象です。
良くも悪くもグラフィックしか変わったところがなく、名作である原作のユーザー体験をそのまま豪華にリメイクしています。
既プレイ者には懐かしく、未プレイ者には古臭さを与えない、理想的なリメイクの形の一つだと思います。
未プレイ者は絶対買いです。マジでめちゃくちゃ面白いです。
ただ個人的には、マップの広さをもう少し広げ、原作にないイベントやNPCを追加したり、新アイテムなどのワクワク感がプラスであっても良かったんじゃないかなぁと思ってしまいます。
贅沢ですかね。