『Hand Simulator』レビュー。我々は本当に手を使いこなせているのか【評価・感想】

ハンドシミュレーターのタイトル画面

「友達と気軽に遊べて安いゲーム探し」シリーズということで、今回は『Hand Simulator(ハンドシミュレーター)』をプレイしたのでレビューしていきます。

本作はHFM Gamesにより開発され、Steamで購入可能です。

指が狂いそう

ハンドシミュレーターのゲーム画面
海外で人気のおもちゃプッシュポップで遊ぶ怪しい大人達

うわぁ。

このゲームは『ハンドシミュレーター』の名前の通り、手の動作を再現して遊ぶゲームです。手以外のインパクトが強すぎますが。

具体的には指や手首などをマウスやキーボードを駆使して動かして手を操り、銃を撃ったり爆弾を解体したりして遊びます。

ハンドシミュレーターで爆弾解体
爆弾解体。複雑な操作に脳も腕もしっちゃかめっちゃか

各指ごとにキーボードのキーが連動しているので、指を一本ずつ動かし、さらにマウスで上下左右や手首を回転させることで手を操ります。シフトキーで操作する腕をチェンジすることもでき、操作していない手は固定されるので、銃を構えて撃つといったことも可能です。

かの有名な「QWOP」系ゲームですね。

という訳で、遊ぶゲームを選んでキーワードを設定して部屋を建てたら友達を呼びましょう。部屋を探す側は「Random」のチェックを外し、設定したキーワードとゲーム名を入力することで入室できます。もちろん野良部屋に入って遊ぶこともできます。

ちなみにやるゲームを変更する場合、この手順を一からやり直すことになります。正直めちゃくちゃ面倒。

他プレイヤーと撃ち合うゲーム。弾頭を激しく振ると爆発してしまう

という訳で実際にいくつか遊んでみたのですが、最初はどれもできる気がまったくしません。絵面が最高にカオスなので初めのうちは大爆笑ですが、だんだん真顔になります。

しかも容易に詰みます。銃を撃ちあうゲームの場合、詰んだ後は座して死を待つのみ……。

詰んだらリセットは容易にできるのでトライ・アンド・エラーです。付き合ってくれる友人との絆が大事。

ルールに偏りが激しい

半分近くが銃を撃つ系になります。

つまり、銃を持って引き金を引くという動作ができなければ話になりません。

さらに、その半分は銃に弾倉を取り付けたり安全装置を外したりする必要があります。もちろんどこに安全装置があるのかとかの説明は一切ありません。んー、アメリカン。

安全装置の位置やらは本物と同じなのでググれば何とかなります。

最初のうちは銃がどこかに飛んで行ったり、バズーカを勢いよく振り回して自爆したりでゲームになりませんが、絵面が最高に面白いのでそういうのを楽しむゲームとしても有り。

ただ、気分転換に違うゲームで遊ぼうとすると、また銃の操作が必要で絶望することが結構あります。

とはいえ、ハンドシミュレーターはそういうゲームなので、割り切って銃の組み立てやら撃ち方を練習しちゃいましょう。逆に言えば一度習得してしまえば多くのゲームを楽しめるということでもあるのです。

もちろん、銃を撃つ以外のゲームもあります。

画像の通りゴーカートで遊んだり、全員が匿名でチャットを楽しむ部屋なんかもあります。ちなみにゴーカートはめちゃくちゃ難しいです。止まれません。

サザエさんのEDみたいになる

襲い来るサンタの恐怖。

個人的にはバトロワ系が一番楽しめました。銃以外に接近武器もあるので比較的扱いが簡単です。もちろん銃は使いこなせれば強力ですし、地形にハマるハプニングもありましたが腹を抱えて楽しめる内容でしたね。

プレイヤーに投げてる感があるが笑えるのでOK

ゲーム内容に説明がないのでググらないと分からないものがあったり、バグってたり地形にハマったり不便だったり、アセットを最適化せずそのまま使ってるからかめちゃくちゃゲームサイズが重かったり(驚異の10GB)、細かいところをすべてプレイヤーに放り投げてる感のあるゲームですが、それなりに笑えて楽しめます。

この手の高難易度操作ゲームのお決まりで、手馴れてくると職人技の別ゲーと化してきます。

なかなか奥が深く、ワンコインで買えるゲームとしては十二分に価値があると言えるでしょう。

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