初代Xboxが日本で売れなかった理由は、Xboxがプレステでも任天堂ハードでも無かったから

はい。マスティ(@masty_cafe)です。

この記事では初代「Xbox」が売れなかった理由を中心に語っていこうと思います。

事の発端はゲームキャストさんのnote「なぜ、Xbox Oneは売れなかったのか。歴代Xboxの歴史をなぞって考える。 」です。

ここから火が付き、私のTwitterのTL上でも、ちらほらXbox OneやXboxが売れなかった理由について色々な意見が出ていました。

で、それらの意見に対し私なりに思う所があったので、今回はnoteの表題ではなく、初代Xboxに絞って語っていこうと思います。

 

※これからする話は、初代Xboxが日本で苦戦した理由について個人の見解を述べるものであり、Xboxというハード自体について語るものではないことを断っておきます。

日本においてXboxは何者でもなかった

売れなかった理由、それはXboxがプレイステーションでも任天堂ハードでも無かったからです。

もっと言うと、ただのマーケティングミスです。

多くの日本人にとって「Xboxって誰?」と思われてる時点で話になってません。

ブランド戦略というのは大事で、Xboxの開発元であるマイクロソフトはブランド力だけなら世界最高クラスでしょっていうことでもないんですね。

例えば、日本では「iPhone」が「iPhone」という名前なら、形や性能がどうあれ一定数は売れるんです。

無論、悪い評判が続けば少しずつ売れなくなっていきますが、1世代でピタっと売れなくなったり売れたりすることは基本的にありません。

「iPod」ですら日本で明確に売れ出したと言えるのは第4世代からであり、それだけ人々にブランドが浸透するのは時間と戦略が必要なのです。

しかも当時は、まだこれといったSNSもなく(mixiが2004年サービス開始で、Xboxの発売日が2002年)、スマホも無いので、インターネットはまだまだマニアな人だけのものでした。

ゆえに、バズって爆発的に広まるということも難しく、情報が広がるにはテレビや新聞が頼りだったのです。

さて、次項でXboxのマーケティング戦略がいかに失敗だったかを語っていきます。

当時の日本におけるゲームは子供のものだった

そもそもXboxが発売された2002年当時の日本おいて、「ゲームは子供のもの」という風潮がとても強い時期でした。

今でもその傾向は強くありますが、eSportsの台頭や、洋ゲーなどに多く見られるCERO D以上(17歳以上)のソフトが目立ってきた昨今よりも風当りが強かったのは事実でしょう。

事実、Sonyは初代プレイステーションのCMにおいて「よい子とよいおとなの」というキャッチコピーを用いたり、プレイステーション2ではDVDプレイヤーとしても使えることをアピールし、より広い層に対して売り込む戦略をとっていました。

このような戦略が取られるように、当時におけるゲームの主戦場はまだまだ低年齢層であったことが伺いしれます。

そんな時代であったため、ゲームは「親が子供に買い与えるもの」としての共通認識がコアなゲーマー以外にはあったのでしょう。

子供向けゲーム機と言えば、任天堂の「ゲームボーイ」シリーズが有名で、代表的なソフトとしては「ポケモン」が挙げられますね。

なんせ名前に「ボーイ」がつくぐらいですし、事実、初代ゲームボーイは「テレビゲーム機」ではなく「ゲーム玩具」として売られていたのです。

そんな任天堂は国民的キャラクターであるマリオを筆頭に、子供ひいては家族みんなで楽しめるブランドイメージを確立しました。

子供の居る家庭をターゲット層に据えた任天堂、そこから年齢層を広げた市場開拓を試みたSony、両者は日本におけるゲームの年齢層を正しく捉え、そのブランドイメージを定着させていきました。

2019年現在においてゲーマーの年齢層が上がってきているのは、当時子供だった人達が歳を食い、大人になった結果だと考えられます。

遅れてやってきて日本のゲーム市場を見誤ったXbox

前項で、日本におけるゲーム市場の年齢層は若いということを説明しました。

さて、そんななか日本に飛来したXboxを見ていきましょう。

まず、開発元はマイクロソフトです。

任天堂でもなければSonyでもない、ましてやゲーム屋ですらありません。

はっきり言って、この時点で圧倒的に不利だと言えます。

なんせ、当時の人々はマリオやリンクが居る任天堂の新ハードを所望し、最新技術で作られる新世代グラフィックを携えたFFなどを持つSonyの新ハードに胸を高鳴らしていたのです。

プレステ2やFF10はニュースなどでも大々的に取り上げられ、フルボイスのFFはどうなるのかと特別番組が組まれるほどでした。

それらの発売後に遅れてやってくる得体のしれないゲーム機が太刀打ちできる通りがありません。

ましてや、ゲームキューブかプレステ2、どちらかしか買ってもらえない家庭も多く、ゲーム機は決して安い買い物ではありませんでした。

そんな中、Xboxを購入する体力のある家庭は少なかったと考えられます。

Xboxの発売直後、相次ぐ不祥事が散見されましたが、初動のミスに比べれば、トドメを刺す程度のものでしかなかったでしょう。

Xboxは発売前から既に日本における敗北が決定していたのです。

まとめ

端的にまとめると以下になりますね。

  • 当時、日本のゲーム市場は年齢層が低かった
  • 任天堂やSonyのようなブランド力を持っていなかった

この2つ。

本質はこのたった2つです。

他にもロンチタイトルが弱すぎたことや、洋ゲーというものが日本にまだ根付いていなかったことなど色々ありますが、それらは結局上記2つを意識していなかった結果に過ぎません。

初代Xboxが日本で売れなかった理由は非常にシンプル。

日本の市場調査に失敗していた。

それだけだったのではないかと、私は考えています。

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