ドラクエウォークは、ポケモンGOとの違いを「面白い」に見事昇華させた作品【レビュー】

ドラクエウォークのタイトル画面

こんにちは。マスティ(@masty_cafe)です。

『ドラゴンクエストウォーク』(以下ドラクエウォーク)は発表当初、ボケモンGOのパクりやガチャゲーなどと批判されていました。

しかし、前評判に反して500万DLを達成し、幸先の良いスタートを切っています。

ドラクエウォークは他の敗れさった数々の位置ゲーと何が違ったのでしょうか?

今回はそんな、ドラクエウォークがポケモンGOに負けることなく、独自の立ち位置を獲得できた理由について話していきます。

公式HP

バトルシステムはドラゴンクエストお馴染みのアレ!

ドラクエウォークの戦闘画面

おなじみの戦闘がそのまま再現されている

まず、本作最大の特徴はやはりバトルシステムでしょう。

いわゆる従来のドラクエと同じコマンドバトルです。

しかも、スマホ版に良くある簡易的なものではなく、様々なまほう・とくぎ、どうぐ、さくせんを駆使できる本格的なドラクエのバトルシステムになっています。

もちろんオートバトルも可能ですが、ストーリーが進んでいくとなかなか手ごわくなってきますし、MPの兼ね合いもあるので手動操作に大いに意味があるものとなっています。

戦闘は3Dでサクサク動きますし、お馴染みの敵にお馴染みの効果音、ちょっと動かしているだけでも幸せな気分になれます。

これはポケモンGOとは正反対で、ポケモンGOはバトルが基本的にジム戦しかなく、そのジム戦も非常に簡易的な操作になっています。

これは原作ファンにとっては正直物足りないという方は多いはずで、ジム戦などのレイドバトルに興味がない人はバトルを一度もしたことがないという人も居ます。

本作「ドラクエウォーク」は正にそんな不満を解消する作りになっているのですね。

目的地を自由に設定することができる

ドラクエウォークの目的地設定

画像はどこでも選択地

個人的ドラクエウォークの目玉機能ベスト1です。

ありそうでなかったシステムで、他の位置ゲーとは一線を画す決定的な違いですね。

ドラクエウォークはストーリーやイベントを始めるとき、まず「目的地」を実際の地図上から選択します。

そして、その目的地に到着することで、ストーリーやイベントが初めて開始されるのです。

「ポケモンGO」や「テクテクテクテク」などは、特に明確な目的地などはなく、どこに行っても一緒じゃないか? という疑問がありました。

ドラクエウォークはまさにその疑念点を解消し、目的地を設定してそこまで歩くという位置ゲーならではの遊びが実現しているのです。

ウォークモードというポケモンGO Plusを初めから内蔵している

ウォークモード

これ超便利なんですよね。

ドラクエウォークは「ウォークモード」というモードがあって、起動しているだけでモンスターが範囲内に入ると自動的に戦ってくれるんです。

これのおかげで、目的地までは画面を見ることなく歩くことに集中できるのです。

ポケモンGOは周辺機器があって初めてこれができますが、歩きスマホの注意喚起で社会現象にまでなったことを考えると、初めから内蔵しておくべきシステムだったのかもしれません。

現状、スリープモードではダメという欠点を抱えているので、そこは将来的に何とかしてほしいところではありますね。

ポケモンGOほどバッテリーを消費しないので何とかはなっていますが。

ちなみに私は以下のバッテリーを使っています。

こころ集める楽しさ何度でも

ドラクエウォークのこころ集め

ドラクエウォークは装備品の1つにモンスターの「こころ」と言うものがあり、敵を倒すと一定確率で入手できます。

ステータスが大幅に上がる他、同じ種類のこころでもランクがあるので、こころを集めるためにモンスターを倒しまくるという遊びが提供されています。

これはポケモンGOと似たようなコレクション要素にもなり、何度でもいくらでも遊べる要因になっています。

ソシャゲのマラソン要素を上手く融合させている

ドラクエウォークのイベント

第1弾はドラクエ1の勇者でおなじみのあの装備!

ドラクエウォークは各種イベントでポイントを貯めると、限定装備品やガチャチケットと交換することができます。

これはソシャゲのイベントでは定番となるシステムで、マラソンとも言われています。

これを位置ゲーと組み合わせることで、目的地に到達したときのご褒美へと産まれ変わります。

歩くことへの動機にもなりますし、次の装備品を集めるために歩くという循環も産まれ、位置ゲーと相性がとても良いシステムですね。

現実世界で目的地に歩くことで装備品を整えていく、これはまさにイベントマラソンの名にふさわしく、ソシャゲのシステムを位置ゲーと上手く組み合わせたなという印象です。

「おみやげ」システムで遠征に意味を持たせる

ドラクエウォークのおみやげ

ポケモンGOって特定のイベントぐらいしか、遠くに行く意味ってあまり無いですよね。

ドラクエウォークの場合、各地のランドマークに行くと「おみやげ」を入手できます。

そして、そのおみやげをフレンドに渡したり、図鑑に登録してコレクションを楽しむことが可能です。

ドラクエウォークのランドマーク

ランドマークでは専用のクエストが発生し、ご当地モンスターなどと戦える

集めること自体に意味はありませんし、おみやげは基本有料なんですが、意味が無いからこそ、単純に「お土産」として気軽に遊べるんじゃないかなと考えています。

ちなみに「おみやげ」は1個100ジェムなので、だいたい100円ですね。

絶妙な値段設定とシステムだと思います。

まとめ:ドラクエウォークはあぶれた需要を見事にかっさらうことに成功した

ドラクエウォークの特徴をまとめるとこんな感じですね。

  • いつものドラクエの本格的なバトル
  • 明確な目的地を設定し、そこに向かって歩くゲーム性
  • 歩くことで集まる装備品などのコレクション要素
  • 目的地に着くまでスマホを見なくていい「ウォークモード」内蔵
  • その土地に行った証となる「おみやげ」

見事に、ポケモンGOに物足りない要素をかき集めた印象です。

位置ゲーと言えば「テクテクテクテク」や「妖怪ウォッチワールド」がありますが、よりポケモンGOとの差別化を徹底してきていますね。

もしこれが「ドラクエモンスターズウォーク」だったならば、中途半端な差別化になってしまっていたのではないかなと考えられます。

それはそれでやってみたい感じはしますけどね。

 

あとやっぱり、ドラクエのBGMって本当に強いなーって思います。

これが流れるだけで神ゲー認定したくなってしまいますもん。

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