友達と気軽に遊べるシリーズということで『Core Keeper(コアキーパー)』が大変面白くハマっているのでレビューしていく。
コアキーパーはPugstormにより開発され、現在Steamで遊ぶことができる。
Contents
ランダム生成の地下世界をどこまでもどこまでも掘り進む
本作はランダムに生成される地下世界を自由に掘り進み、ボスを倒したりアイテムを集めたり料理をしたりプレイヤーが自由に楽しめるサンドボックスアドベンチャー。
簡単に言ってしまえば2Dのマインクラフトであるが、本作はレビュー時点でアーリーアクセスの身でありながらとても完成度が高く、圧倒的な中毒性を誇る。
初めは本当に何もない。どころか明かりすらなく周りも壁に囲まれている。どうみても詰んでいる。だがプレイヤーは諦めが悪いので素手でだって壁を掘り進む。
なんとか壁を破壊し領地を広げ、苦労して手に入れたアイテムでツルハシや松明を作っていくことで最初のクラフトがスタートする。そこに辿り着けばあらゆることが加速していくだろう。
掘り進めば掘り進むほどに新しいアイテムや土地、見たこともない遺跡や敵に遭遇していくことになるので好奇心がひたすら止まらない。
恐らくプレイした人の中には、開始してからただただひたすら真っすぐ掘り進んだという人も多いのではなかろうか。正直それだけで楽しく、やめられなくなるという恐ろしさがこのゲームにはある。
ボスバトルも! ダンジョンも! 古代遺跡も!
コアキーパーにはロマンが溢れている。
本作を象徴するものの1つが魅力的な巨大ボスの存在だ。各エリアで待ち受ける彼らは多彩な攻撃パターンを持ってプレイヤーに襲い掛かる。
ソロだと何とかなるが、マルチだと洒落にならない強さになるので、近くにベッドを設置し、作戦をしっかり建て、ゾンビアタックで挑むことをオススメする。アイテムロスト等はないので安心して倒せるし、強敵とのバトルは胸が躍る。
倒せばキチンと報酬もあるので満足度は非常に高い。
ランダムで生成される地下世界にはダンジョンが存在する。
ダンジョンの種類や大きさは様々で、必ず宝箱が存在するが、良いものとは限らない。逆に伝説の武具を作成するためのアイテムが眠っていることもある。
コアキーパーはロマンの塊だ。
なんせこのような古代遺跡がある。古代人が使っていたトロッコや住居がある。何に使うのか分からない謎のオブジェクトがある。
とても丁寧に作られたドットにより描かれた世界は素晴らしい。どこまでも何があるか探しに行きたくなる。我々はエクスプローラーなのだ。
安易な上位互換を出さない魅力的な装備アイテム
個人的にこのゲームですごく良いなと思ったのがここで、防具やアクセサリに安易な上位互換がないというところ。
無論、防御力や攻撃力だけで見れば上位互換は存在するし、装備換装の楽しみはある。だが、装備の能力が実に多彩で、私は比較的序盤で手に入る狩人セットを筆頭にしたクリティカル装備で実装されている範囲をクリアしてしまった。
回避装備・移動速度装備・防御力・釣りなどなど様々な組み合わせを楽しめる。
もちろん、見た目だけ特定の装備で固定する機能もあるのでファッションも楽しめてしまう。
執筆次点ではアーリーアクセスであるが、すでに多彩な装備品の数々。しかもクラフト要素もあるのでかなり楽しめる。
また、苦労して手に入れる伝説の装備も存在し、ユニークな見た目と能力なのでかなりの所有欲を満たせるが、完全に最強とは言えないという絶妙な能力なのもすばらしい。
とても作り込まれた愛のあるゲームということが伝わってくる。
クラフトが彩るスローライフ
マインクラフトライクなゲームだと言うからには当然建築要素も豊富。
インテリアはクラフトするだけでなく、地下世界の各地で見つけた調度品を拾ってきて飾ることも可能で、床や壁も引っぺがすことができるので各エリアを再現したりすることも可能だ。
本作では料理も重要な要素なので、土地を耕して畑を作り、ときには釣りに興じて魚を採ってきたり珍しいアイテムを手に入れたりスローライフを送ることもできる。
ちなみに画像内では楽なので松明をむやみやたらに設置しているが、明かりの種類は様々あり、地面の下に設置する明かりを使えば見た目も綺麗になる。
今のところエンドコンテンツに近いが、電力を使用して様々な仕掛けを自動化することもできるので工夫次第で驚くほど壮大なシステムを構築することも可能だ。
愛が伝わるほどにユーザーフレンドリー
私が個人的にとてもいいなと思ったのが公式の対応。
海外のゲームであり、アーリーアクセスの身でありながらローカライズがとても丁寧で、ただ翻訳ソフトを通しただけではないフレンドリーさが伝わってくる。
大型アップデートをしたから休暇に行ってくるというニュースを堂々発表するのもとてもいい。公式ニュースではアップデートだけでなくモンスターの生態系などもこまかく投下してくれるし、このゲームから色々な意味で目が離せなくなる。
総評
私は友人と4人でプレイしたが、公式では8人まで対応している。もちろんソロでも楽しめるし、なんと作成したキャラクターとアイテムは自由に他ワールドに持ち越せるので、素材が足りなくなれば他ワールドから持ってくるという楽しみ方もできる。
レビュー時点ではアーリーアクセスの身なのでコンテンツはお世辞にも多いとは言えないが、現時点で驚くほどのやり込み勢が存在する。それほどまでに中毒性が高く面白いゲームでもある。
また、季節ごとのイベントもやっているので興味があればぜひともプレイしてみてほしい。