友達と気軽に遊べる安めのゲームシリーズということで『ヒューマン フォール フラット(Human: Fall Flat )』のレビュー。
Steam・PS4・Switch・スマホ版など多くの媒体で出ている。クロスプラットフォームはないので気を付けたい。
見た目よりはるかに高難易度な協力パズル
ん、なんか難しくない……? マルチプレイ開始後しばらくのち、我々に緊張が走る。
『ヒューマン フォール フラット』は箱庭ステージを協力しながら進んでいき、謎やアスレチックをクリアしながらゴールを目指すゲームだ。
一応、ソロでも時間をかければクリアできなくもないが、シビアな作業になりがちなので基本的にマルチ推奨。
見た目に反して全体的に操作がシビアで、アスレチック要素が難しい。
たとえば、崖を登っていくステージでは誰も崖を登るタイミングが掴めず、10分以上ずっと崖にアタックを繰り返していた。詰んだかと戦慄した。
ただこれはコツを掴めば簡単で、まず上を向いて両手を万歳ポーズで上にあげたままにし、そのまま崖に向かって走って一気にジャンプするのだ。すると自然と両手が崖を掴むので、そのままよじ登れば崖を登ることができる。これは高所を移動しがちな本作の基本テクなので、もしプレイする際はぜひ覚えておこう。
ギミックは非常に多彩。乗り物も種類が多く、イカダからボート、はては超巨大貨物船まで操作可能とちょっとワクワクする。
いわゆる物理演算ゲームで、プレイヤーはふにゃふにゃしたゆるキャラを操作して物理演算に翻弄されながらギミックを仲間と協力して進んでいく。
その見た目から「ふにゃべえ」と愛称がつけられている。初出は『よゐこのインディーでお宝探し生活』内で濱口さんがつけたこと。
かわいらしい雰囲気に反して操作はシビアかつ、基本的にギミックを解けばすぐ次のギミックとなるステージ構成なので、癒されるどころかわりと短時間で疲れてしまう。
ステージ毎にコンセプトがハッキリしており、適度にド派手なアトラクションもあったりちゃんと盛り上がり要素はあるので通話をしているとそれなりに面白かった。
ステージ毎の構成やコンセプトはなかなか見事で新しい場所に降り立つとワクワクさせられる。古城ステージの先にフランケンシュタインの怪物をモチーフとしたギミックを発見した際はどうなってしまうのかと思った。
ちなみに、片手で壁に張り付いた状態で身体をスイングして加速をつけ、もう片方の手をさらに上に貼り付けることを繰り返すことで崖を登ったりできる。このような大幅なショートカットテクニックがいくつか存在し、難易度は高いが自由度も高いので、思わぬ発見をすることも多々あるのが侮れない。
20を超えるステージがあり、1ステージにつき30分~1時間ほどでクリア可能。
何度も言うが、見た目に反してかなり疲れるので1プレイで1~2ステージ遊べば満足してしまう。何時間もガッツリやろうとするのはあまりオススメできない。
ステージの完成度は高いので、定期的に集まり1ステージやってみるという遊び方には適しているだろう。