こんにちは。マスティ(@masty_cafe)です。
ついに待ちに待った『キングダム ハーツIII』の有料DLC「Re Mind」が2020年1月23日(木)に発売されました。
大好きなキングダムハーツシリーズですが、今作では「ひどい」や「高すぎる」などの批判が目立ち、残念なところです。無論、私とてそれらの意見には同意するところは多く、私もTwitterで不満を述べています。
が、ゲームにかける想いというのはそんな単純なものでは断じてありません。
私の『キングダムハーツ3 リマインド』に対する様々な想いをここに精一杯述べていこうと思います。
※ストーリーのネタバレを含みます
Contents
「Re Mind」のストーリーについて
やはり、まずは本編で一番望まれていたであろうストーリーについて語っていくことにします。
ストーリーはぶっちゃけ良く分からんがこんなもの
最初にハゲもといゼアノートが、ⅩⅢ機関や分裂しまくったゼアノートについて丁寧に説明してくれます。
ぶっちゃけ全く分かりません。この上なく丁寧だと思うんですが、本当に何言ってんだこいつって感じです。Twitterで流れてくる解説を見ても数秒後には忘れます。
なので始終「うっうん?」状態で進むんですが、まぁ今に始まったことではないので雰囲気を楽しむものだと思っています。
もちろん私は何回も全設定・全ストーリーを見直すぐらいこの作品が好きなので一応概要ぐらいは把握しております。
ただ、今後は1人を何人にも増やすという展開はやめていただきたい!
守護者達の活躍を体験できて楽しかった
本DLCにおける目玉要素が、ソラ以外の守護者達のストーリーです。
良かったです。とても良かった。
夢に見たPS4という最高のハード・ナンバリングタイトルという舞台でみんなが揃って、みんなを操作して宿命の敵に立ち向かえたのですから、これ以上ない喜びでしょう。
確かに、プレイアブルキャラ少なくない? とか、限定的じゃなくてもっと自由に使いたかったとか、まぁ不満は色々ありますけどね。元から高望みだろうなと思っていましたし、追加できなかった理由は想像に難くないので、仕方がないかなというところです。
さて、それらの不満込みでも、ほんの少しでもロクサスやアクア達を操作してソラと共闘できたのは楽しかったです。アクアとヴェントゥスの共闘技など、今までのキングダムハーツシリーズをプレイしてきた人達にとっては刺さるものがあったのではないでしょうか。
彼らは長い永い、私たちにとっても本当に永い刻を経て、やっと出会えたんですからね。
王様が1人立ち上がって戦うシーンや、守護者全員を操作して戦うシーンは素晴らしいサプライズでした。
ちょっとくどいかな? という気持ちもありましたが、最後の集大成、全員が揃ったバトルであることを考えるととても良い演出であったと思います。
曲がりなりにも全員を操作させてくれましたし、ソラだけでなく、みんなが戦っていたんだなということを公式から示してくれたのは本当にうれしいです。
カイリを操作することができたのは正直かなりの驚きでしたね。
しかも結構ガッツリ戦わせてくれましたし、守護者達のプレイアブルに関しては個人的には概ね満足できたかなっていう感じです。
エピローグはエモいが不安も残る
エピローグストーリー、リクがテラ達と改めて会うシーン。めっちゃエモかったですね。こういうのが見たかったんだよなぁって思います。
彼らには幸せになってほしかった。それがやっと叶いました。
まぁFFキャラ含めて、もうちょーっとだけ、そういった日常や追加の話を観たかった気もしますが、オマケと考えればこんなものなのでしょう。
とりあえず、FFキャラ達は存在を確認できただけ良かったです。
エピローグ後のムービーに関しては、私は信じることにしています。
今作で「ダークシーカー編」というⅩⅢ機関の話は終わりを迎えました。今後はどうなっていくのか、本作の最大の特徴である「ディズニー」の世界観は薄れていくのか。よりオリジナルの方向に向かうのか。
ちょっとメタ的な話をすると、商売的にディズニーからの離脱はありえないと考えています。なぜなら「ソラ」というキャラクターの版権はディズニーが持っているんです。つまり、どうあってもディズニーの手のひらな訳です。
人気的にもディズニー要素を無くすとは思えませんし、そういう心配は杞憂ではないかと。
と言うわけで、私は野村さんを信じて待っている方が楽しいだろうなと思うので、いつものように楽しみながら待つことにしました。
戦闘は改善されていてとても良かった
バトルに関してはかなり改善されています。
動作がしゃきしゃき素早くなり、ガードもそれなりにスムーズ、追加された新しいアビリティは過去作で人気だったアクションでサプライズでもあり、戦闘をとてもスピーディにしています。
全体的に、キングダムハーツ3のバトルで不満だった要素はだいぶ取り除かれていますね。
これこそがキングダムハーツ、これこそが最新ハードにおけるキングダムハーツのスピーディで爽快なバトルだなっていうのを感じることができました。
「約束のお守り」と「過ぎ去りし思い出」も良い感じです。派手すぎず、スピーディで、なんといっても二刀流はたまりませんね!
ぶっちゃけ最初から欲しかったですが、そこは目を瞑ります。
リミットカットボスも、ストーリーが絡んでしまうのでどうしても賛否分かれるところですが、追加裏ボスと考えればいい出来に仕上がっています。
ダークシーカー編完結ということで、これが最後のⅩⅢ機関とのバトルになる訳ですから、完全新規で作られた戦闘パターンを盛り込み、ふんだんに強くした最高最後のバトルとして相応しいかと。
サプライズな相手も用意してくれていたのも個人的には嬉しかったです。
バトル面に関してはお腹いっぱいなぐらい盛り込んでくれましたね。
不満はDLCだからこそ産まれた
本作「リマインド」における不満点の多くは「DLCだから」で済ませることができます。
第1に値段設定、3,800円+税はなかなかの強気な設定です。誰もが「高くね?」と思ったはず。参考までに「ファイナルファンタジー15」は全セット1,389円+税、「ゼルダの伝説BotW」は1+2弾セットで2,315円+税、「fallout4」は一番高いもので2721円+税です。
この時点で感じたのは、開発は「ファイナルミックス」のつもりで出したんじゃないかなぁということで、ここから既にユーザー、少なくとも私との乖離があったのではないかと感じています。
次に、新規プレイアブルキャラクターです。扱える場所が限定的で、各キャラクターせいぜい数分程度しか触れません。しかし、これは最初から本編に組み込まれていれば不満も少なかったのではないかと感じます。
なぜならば、本作はあくまで「ナンバリングのキングダムハーツ」だからです。ナンバリングタイトルは「ソラが主人公」なんです。だから外伝ではアクアやリク、ロクサスなどを主人公として操作することができました。
本編におけるソラ以外の操作はほんの少しでも多大なサプライズになったはずです。事実、ほんの少しでも操作できたアクアなどはとても驚きました。
ですが今回はDLC、もっと操作したかったなっていう不満はどうしても避けられないと思うんですよね。
実際は、プレイアブルエリアを広げようとすると、整合性や、特殊アクションの有無による詰まり、キャラのレベルやステータスなど、開発規模は膨大になります。そもそも映像部門とシステム部門は違うなど色々あるのですが、そう冷静になれるユーザーは少ないのではないでしょうか。
追加ストーリーに関してもそうですね。
正直もっと根本的に作り直されているのかなと思っていたんですが、実際はストーリーの補完でした。
これも最初から本編に入っていれば評価は全然違ったと思うんですよね。
なぜカイリは戻ってこれたのか? ソラはなぜ消えたのか? という疑問に対して答えていますし、ソラ以外のキーブレードの守護者達の活躍をこれでもかというぐらい豪華に演出しています。
まぁもちろん、それはそれとして13機関辺りが雑なままだったり、ムービーが多いなどの不満はあるのですが、少なくともDLCだからこそ生まれた不満というのは無かったはずです。
エピローグストーリーも同様です。
キングダムハーツシリーズって、シークレットムービー見るための条件が結構辛いんですよね。ファイナルミックス版ではさらに難しくなるのは通例です。
でもこれ、DLCなんですよね。
エピローグを見るためにはかなりレベルを上げて、装備を整える必要があります。救済処置として色々設定を弄ってすべてワンパンにするという方法があります。ですがこれ、最初からになるんですよね。
ムービー全飛ばしで、敵はすべてワンパンで6時間です。
はたしてこれ、Youtubeでネタバレ見てしまうのとどれほど差があるのでしょう(もちろん購入することは前提です)。
本編における追加ストーリーが数時間ほどが終わってしまうこともあり、残りはやりこんでいないとお預け、レベル上げしてきてねという状態はどうしても不満が出てきます。
開発陣はセーブデータを引き継げない従来のファイナルミックスのつもりで作っていたのかもしれません。実際、英語音声収録などから見るにそんな感じに見えます。
でもこれDLC(ry
キングダムハーツ初代や2が発売された当時ならば、そういった作業も苦も無く楽しめたかもしれませんが、あれから13年経ち私も変わりました。社会人となり使える時間も限りがあります。
そこは開発陣と私というユーザーとの乖離なのかな、と感じた点です。
まとめ。どの側面でどう見るか
もし、本作がファイナルミックスとして発売され、その追加要素でのものであれば、これほど物議を醸さなかったのかもしれません。
本作は本編とDLC含め、そういったどの側面から見るかで見え方が変わる作品だったと思います。
『キングダムハーツ』という作品は、人によって見え方が大きく変わる作品です。
万人に受け入れられる一大エンターテインメイトである「ディズニー」の作品であるという側面、日本における最大規模を誇る大手ゲームソフトメーカーである「スクウェア・エニックス」のソフトという側面、FFを筆頭にした独自の世界観やファンを構築している「野村哲也」の世界であるという側面。
『キングダムハーツ』をどこから覗くか? その覗き方によっても評価ががらっと変わる作品なのではないでしょうか。
例えば私は正直なところ、キングダムハーツシリーズにおけるFFキャラにはあまり愛着がありません(FFシリーズ自体は好き)が、FFキャラが出なかったことでの批判はとても少ないとは言えませんでした。
もはやスクウェア・エニックスを代表する大型コンテンツなのでその扱いは難しいと思いますし、すべてのファンを納得させることはできないかもしれません。
誇大化しすぎたとも言えるコンテンツですが、それだけ多くのファンによって支えられている作品でもあります。
今後も1ユーザーとして、その世界観を楽しんでいきたいですね。