アケコン歴20年以上の私の膝がついに限界を迎え、痺れと痛みが現れたので、軽いアケコンを買うことにしました。
そして熟考を重ねに重ねた結果、『Qanba Titan』を購入することにしました。購入して約4ヶ月、とても良いアケコンだと感じたのでレビューします。
Qanbaには同じく「Qanba Drone 2」がありますが、軽量級アケコンでは私はTitanが最高だと考えています。
細部まで考え抜かれた軽量級アケコン
表面はさらさらしています。手触りはとてもよく、手汗もつきにくく拭くのも楽なので、私はアクリルパネルのものより好きです。正直、この快適さになれるとアクリルには戻れませんね。
『Qanba Titan』のサイズは384（幅）x 242（奥行）x 115（高さ）、これは最近流行のPUNKWORK SHOPのアケコンより一回り小さいサイズです。逆にQanba Drone 2よりは一回り大きいサイズになります。ちょうど中間ですね。
注目すべきはその重さ、2.25kgとなります。ですが、そのままでは使いません。本体を開けると下の方に鉄板がついています。これを外すとなんと1.6kgにまで軽くなります。「Qanba Drone 2」が1.25kg、PUNKWORK SHOPのアケコンが実測1.85kgであることを見ても非常に軽く、ちょうどいいことが分かります。
『Qanba Titan』を本体を開くとこうなります。
ボタンやらの配線がいろいろついている方ではなく、何もついてない写真右側の鉄板ですね。これはただネジ止めされているだけなので、これを外します。ここまでの作業はネジを外すだけなのでプラスドライバーがあれば誰でもできます。
外すとこうなります。この鉄板自体が500g近い重さがあります。役目としてはただの重りで、レバーを膝に置いても安定させることができるようにするためのものになります。
じゃあ、外してしまったらダメなんじゃないかと思われますが、まったくそんなことはありません。少なくとも私の場合は膝置きしても動きませんでした。
ちなみに、この箱の下を重くすることで安定させるという手法はPUNKWORK SHOPのアケコンでも、レバーを下に固定させるという方法で採用されています。
『Qanba Titan』はこのように裏面が全面滑り止めになっており、細かい溝もあることでガッチリと接地面を捉えてくれます。このおかげでまったく滑りません。ちなみに、左の丸い部分は手で回して開けるとレバーの真下になっており、レバーボールを容易に外すことができるようになっています。
前面部は手首を置くために斜めとなっており、さらにケーブルを収納するための穴が開いています。
Qanba Drone 2と比較して
さて、この『Qanba Titan』を出しているQanba。同社の製品ではObsidianが有名でしょう。私も6年ほど愛用してきましたが、今もまったく壊れることなく現役バリバリの選手です。
しかしながら、Titanのライバルは同社の「Qanba Drone 2」になってくるはず。こちらは一つ前の「Qanba Drone」のときから有名で、GGSTのプロプレイヤーなどからも多く広まっています。
私も当然、両方を店頭で実際に触り、そのうえでTitanが優勢であると判断しました。
理由として一番大きいのは「手を加えずそのまま使える」ということ。
「Qanba Drone 2」はレバーの長さが他のアケコンより5mm程度長くなっています。店頭で触った感じ、この5mmというのは思いのほか影響が大きく、違和感を感じました。また、すべて三和製の「Qanba Titan」と違って、「Qanba Drone 2」はレバー・ボタンがすべてQanba製オリジナルになっています。そのため、レバーの交換には別途ハーネスを買う必要があります。
対策として、レバープレートのネジにワッシャーを挟んでシャフトの長さを調整するという方法があります。ハーネスも普通に買えるので一度やれば大した問題ではないのですが、買う前からそういった目に見えた懸念点があるというのは少々不安でした。
万が一、鉄板を外して軽すぎても鉄板を再びつければいいだけなので、融通も効きます。
まとめ
軽量級のアケコンを探しているならこれ一択レベルだと思います。
Qanbaの製品はどれもこれもHORI製のアケコンに匹敵するぐらい頑丈で中身が丁寧に作られていますし、信頼性がとても高いです。
弱点としては最近流行のボタン増設がないことぐらいですね。
正直これの増設版があれば現存するアケコンで断トツ最強だと思っています。